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桃山の茶陶11 織部3

 

 織部は、素材の組み合わせや技法からいくつかに分類されています。この分類の仕方は研究者によって多少の違いはありますが、およそは次のとおりです。

①志野織部 織部が出現する以前の美濃の茶陶は釉薬の技術によって瀬戸黒、黄瀬戸、志野に分けることができます。これに対して織部は複数の釉薬の技術によって作られています。この織部の中で、志野の釉薬の流れを引く鉄絵だけで文様が施されたものを言います。釉薬は志野よりもずっと透明で、鉄絵の文様が鮮明に表れています。

②織部黒 桃山時代に美濃で作られた黒釉の沓形茶碗のことです。瀬戸黒と同様、黒色を引き出しによって発色させましたが、形は口から胴に掛けて楕円形に極端に歪ませた、織部様式の中では歪を強調した典型のひとつです。当時の茶会記に「ひずみたる」「ひょうげた」と形容されたものだと考えられます。

③黒織部 黒茶碗の一種で、黒一色ではなく、一部に鉄絵の施されたものを言います。黒織部の中には沓形のものと筒形のものがありますが、沓形のものは鉄絵のない織部黒に比べて歪はやや穏やかで、側面の絵の描かれている部分が平らになり、上から見ると三角形に近い形になるものが多いです。

④総織部 作品全体に銅緑釉を施した緑一色で仕上げたものを言います。銅緑釉のことを一般に織部釉とも言い、織部の重要な要素のひとつです。緑釉を全体に掛けるため、下絵付けができないので、文様は彫り、印花、貼花など素地に直接施されているものがほとんどです。

⑤赤織部 鉄分を含んだ赤味のある素地に鉄絵で輪郭をとった白泥で文様を描いたものです。

⑥青織部 銅緑釉と長石釉を掛け分け、長石釉の下に鉄絵のあるものを言います。片身替りのデザインには器の形が平面的なものでは二分割や真ん中を白くした三分割、立体的にものでは下方を白に、上方を緑とする二分割が基本です。

⑦鳴海織部 赤土と白土をつぎ合わせ白土の部分には緑釉を、赤土の部分には白泥で文様を描きその周囲を鉄絵で縁どったり、文様を描き、透明釉を施します。文様は幾何学文や抽象的なものが多く、織部の中で最も特徴的なものといえます。

 織部を最初に作ったのは、土岐市の元屋敷窯だと言われていますが、たちまちの内に近隣に拡大し、一時は大いに繁栄しました。ところが、江戸時代になると美濃の窯は徐々に寂れてきました。これは九州に新しく興った窯で染付けや赤絵が作られ、京都でも仁清など華やかな焼物作りが始まったため、美濃への需要が減少し始めたためです。

 

桃山の茶陶
茨城県常陸太田

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茨城県常陸太田市美里町

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茨城県日立市

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茨城県日立市2

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茨城県日立市3

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茨城県日立市4

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茨城県日立市5

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