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桃山の茶陶8 志野3

 

茶陶としての志野は、技法を使い分けることで、いくつかの種類に分けられます。

◇無地志野=絵付けなどを施さない白一色で仕上げたものを言います。もともとは白い焼物を作ることが目的だったと考えられますが、白磁のような無機的な白を目指すのではなく、柔らかな質感や部分的に赤みを帯びたり、ピンホールや貫入など均質でない釉調も志野の特徴として好まれています。

◇絵志野=釉薬の下に鉄絵の描かれたものを言います。志野の出現は、わが国における白い焼物の最初であったことと、毛筆で模様を描く絵付けが行われるようになったことで、焼物の発展史上画期的なできごとでした。絵志野は、志野のほとんど全部の器種で作られましたが、描かれる模様(絵)は茶碗や水指などには単純な線による橋や垣などを想像させる抽象的なものが多いのに対して、他の器種では絵画風の草木など具象的な意匠が主体となっています。

◇鼠志野=ねずみ色から黒褐色の地に白抜きの模様が施されているものを言います。鬼板を粉末にして、その泥漿で素地面に化粧を行い、ヘラなどで模様を掻き落し、志野釉を施し、還元焔で焼いたものです。化粧掛けの部分はねずみ色で、掻き落された部分は白くなり、白地に鉄絵を施した絵志野とは反転の関係になります。掻き落しの技法は、絵の輪郭を鮮明に表すことが容易なため、絵皿など絵画性を意識したものがたくさんあります。

※鼠志野という言葉は、昭和初期に定着したもののようです。

◇赤志野=技法は鼠志野と同じです。これを酸化焔で焼くと赤く発色します。

◇紅志野=鬼板の代わりに、この地方で赤楽と呼ばれている黄土で化粧掛けすると、ほのかな紅色に発色します。器種は鉢類が多いです。

◇練り上げ志野=練り込み志野とも言います。鉄分の少ない白土と鉄分を含んだ赤土を合わせてロクロで形を作ると、二種類の粘土の色が微妙に混ざりながら、流れるような筋となって現れます。二種類の粘土はあらかじめ、全く同じ固さに練っておくことが大切です。この技法による作品は茶碗や水指などにだけ使われました。

※鬼板は、瀬戸や美濃地方で採取できる褐鉄鉱のひとつで、鉄分の原料として昔から広く使われているものです。風化した岩石に含まれていた鉄化合物が水に溶けて、褐鉄鉱となり、地層の隙間に沈積し、周囲の砂礫などを取り込んで、板状に固まったもので、その塊のようすが、鬼の持っている鉄棒に似ているところから鬼板と呼ばれています。

 志野は、美濃の可児郡、土岐郡で一五八〇年頃から一六〇〇年頃にもっとも盛んに作られましたが、その後この地方に新しい窯が導入されることとなり、志野の生産は急激に減少し、入れ替わるように織部が登場するのです。

桃山の茶陶
茨城県常陸太田

茨城県常陸太田

茨城県常陸太田市美里町

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茨城県日立市

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茨城県日立市2

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茨城県日立市3

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茨城県日立市4

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茨城県日立市5

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栃木県黒磯市

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栃木県黒磯市2

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栃木県黒磯市3

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栃木県那須市2

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群馬県水上町2

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群馬県前橋市2

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神奈川県茅ヶ崎市2

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神奈川県茅ヶ崎市3

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