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桃山の茶陶14 楽焼3

 

 長次郎の始めた楽焼は、妻の実家の人々によって受け継がれてきました。楽家の最初の頃の家系図は記録がいくらか錯綜していて、明確なことは良く判りませんが、楽焼の技術は、現在の十五代まで一子相伝されてきました。

 楽焼は、時代を経るにつれて、いろいろな技法が工夫されてきましたが、茶わんの形作りは一貫して手捏(てづく)ねと呼ばれる方法です。この方法は長次郎自身が考え出したのか、利休がわび茶に適した素朴な方法として採用したのかわかりませんが、一般のそろい物を作ったり、量産品を作る立場からは、大変効率の低い方法です。

 茶わんの作り方は、まず、適当な量の粘土の塊を板の上におき、手のひらで叩きながらん形に平らに延ばします。分厚い円盤状になった粘土を両手で周囲から徐々に締め上げて立ち上げていきます。このようにして厚い碗状の原型ができます。これをゆっくりと乾かして、適当な硬さになったところで、へらを使って外側を削り、茶わんの形を作ります。外側の形と底の高台の部分も削りだします。外側ができると、最後に内側を削りながら全体の厚さを整えます。すっかり出来上がれば、充分乾燥させて素焼きをします。

 楽焼にはいくつかの釉薬がありますが、代表的なものは、赤楽と黒楽です。

 赤楽は、いくぶん鉄分を含んだ粘土で素地を作り、無色透明の釉薬を施して、およそ八〇〇度の温度で焼いて釉薬を熔かします。釉薬が熔けたところで火を止めて、冷えるのを待って窯から出します。素地の鉄分が、釉薬層を透して赤味を帯びて見えるので、赤楽と呼ばれています。

 一方、黒楽は、京都市内を流れている鴨川の河原で採取する鉄分を含んだ石を砕いて、、黒色の着色剤として利用しています。窯は、茶わんが一つだけ入るスペースがあって、その周囲を炭火が取り囲んでいる小型のもので、内窯といいます。窯の中で、炭火を熾し、釉薬を施した茶わんを窯の周囲で予熱します。適当に予熱ができた頃を見計らって窯内に入れます。窯の横からフイゴで風を送り、窯内の温度を一気に約千二百度まで上昇させます。釉薬が充分溶けたことを確認して、鉄のハサミで茶わんをつかんで窯の外に出して急冷させます。瀬戸黒のところで説明したとおり、鉄釉を急冷させて美しい黒色を得るのです。

 黒楽の釉薬は、およそ千二百度で熔かしますが、焼成時間が短いので、素地までは焼け締まることなく、ほとんど素焼きのままの状態です。

 

 

桃山の茶陶
茨城県常陸太田

茨城県常陸太田

茨城県常陸太田市美里町

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茨城県日立市2

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