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九州の窯十 化粧掛け

 

 佐賀県には、これまでに説明した唐津・有田(伊万里)のほかに武雄市と嬉野町を中心に沢山の窯が点在していて、これらの窯もやきもの史の上では大変重要です。

 武雄の領主、後藤氏は鍋島藩の家老で、慶長の役の後、多くの陶工を連れ帰り、領内一帯に多くの窯が展開しました。これらの窯を武雄カラツといいます。武雄カラツは、民間の需要に対応したいわゆる民窯で、その特色は、のびのびとした大らかさと当時の朝鮮半島で行われていた技法が色濃く再現されていることです。

 その代表的な技法が「化粧掛け」です。

 化粧掛けは、素地土とは異なる色の泥漿を皮膜することで、主に鉄分の多い粗悪な素地に良質の白土を施して、外観を白く見せたり、表面を平滑にする目的で行われます。

 この技法は、中国では六世紀に既に見られますが、十一世紀の北宋時代には、白化粧のほか赤土を化粧に使ったこともあり、一度化粧を施したあと、一部を削り落として模様を作る「掻き落し」の技法が完成されました。

 朝鮮半島では、十四世紀頃から民間の窯で流行し、三島・刷毛目・粉引きなどの作風が作られました。これを朝鮮半島では、粉粧灰青沙器、略して「粉青沙器」と呼んでいます。

 日本では、弥生土器や埴輪などに色の異なった土石類を塗って文様を施したものが見られますが、これらの技法は後の日本のやきものに定着はしませんでした。武雄周辺で始まった化粧掛けの技法は、やがて各地に広がり、さまざまな工夫がなされ、それぞれの地域の特色として展開する基となりました。

 鉄分の多い赤土の素地に白土で化粧を施した上に、褐色釉と銅緑釉で松の絵を描いた鉢や甕、白土の泥漿を藁を束ねた刷毛にたっぷりと含ませて器面に一息で塗りつけたり、柔らかな刷毛で波打たせながら文様を作った刷毛目文の皿、化粧掛けした直後に指や櫛で引っ掻いた指掻き文や櫛掻き文、しばらく乾かした後、一部を削り落とす掻き落し文や飛びカンナ文、印判を押し付けて窪ませたところへ泥を塗りつける三島手等々、その後の各地のやきものの装飾技法に極めて大きな影響を残しました。

 もうひとつ、この地域で見過ごすことのできないのが、黒牟田のふっくらとした、微笑ましい黒い土瓶です。各地方の陶業地にはそれぞれ特色ある土瓶が作られていますが、黒牟田の土瓶は薩摩の土瓶と並んで、日本で最初に作られたものといわれています。薬を煎じるのに金気のある鉄瓶では薬効が損なわれることがあることから、やきものの土瓶が重宝がられたのです。

九州の窯
茨城県常陸太田

茨城県常陸太田

茨城県常陸太田市美里町

茨城県常陸太田市美里町

茨城県日立市

茨城県日立市

茨城県日立市2

茨城県日立市2

茨城県日立市3

茨城県日立市3

茨城県日立市4

茨城県日立市4

茨城県日立市5

茨城県日立市5

栃木県黒磯市

栃木県黒磯市

栃木県黒磯市2

栃木県黒磯市2

栃木県黒磯市3

栃木県黒磯市3

栃木県市貝町

栃木県市貝町

栃木県那須市

栃木県那須市

栃木県那須市2

栃木県那須市2

栃木県那須那珂川町

栃木県那須那珂川町

栃木県宇都宮市

栃木県宇都宮市

栃木県益子町

栃木県益子町

群馬県渋川市

群馬県渋川市

群馬県水上町

群馬県水上町

群馬県水上町2

群馬県水上町2

群馬県前橋市

群馬県前橋市

群馬県前橋市2

群馬県前橋市2

群馬県前橋市3

群馬県前橋市3

埼玉県嵐山町

埼玉県嵐山町

群馬県某所

群馬県某所

埼玉県東松山市

埼玉県東松山市

埼玉県東松山市2

埼玉県東松山市2

埼玉県浦和市

埼玉県浦和市

群馬県岩槻市

群馬県岩槻市

埼玉県岩槻市2

埼玉県岩槻市2

埼玉県長瀞町

埼玉県長瀞町

東京都某所

東京都某所

東京都某所2

東京都某所2

神奈川県小田原市

神奈川県小田原市

神奈川県小田原市2

神奈川県小田原市2

神奈川県茅ヶ崎市

神奈川県茅ヶ崎市

神奈川県茅ヶ崎市2

神奈川県茅ヶ崎市2

神奈川県茅ヶ崎市3

神奈川県茅ヶ崎市3

神奈川県横浜市

神奈川県横浜市

神奈川県横浜市2

神奈川県横浜市2

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