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喫茶の歴史5

 

 室町時代の初期に、玄恵法印が書いたと伝えられる「喫茶往来」と言う文書があります。茶会に関する二組の往復書簡の形に作られていて、その第一の書簡は、当時流行していた茶会の雰囲気を具体的に伝えるものとして大変興味深い資料のひとつです。

 この大意を現代文に要約してみると、『・・・・・さて、昨日の会所の様子は、うちの客殿には玉簾を掛け、前の大庭には玉砂利が敷いてある。軒には幔幕を引き、窓には帳が掛けられていた。招待客たちが到着し、全員が揃ったところで、最初は葛切と酒が振舞われ、次に素麺と茶を一服、さらに山海の珍味で飯が勧められた後、果物が出た。その後いったん席を立ち、庭を散策し、木陰で暑さを避けたり、泉水のほとりで涼しさを満喫した。

ここに、珍しい建物がある。それは、二階建で四方に眺望が開かれていて、茶会や月見のための場所である。

室内正面には、釈迦説法の彩色画と墨絵の観音像が掛けてあり、普賢菩薩や文殊菩薩が脇絵として、寒山・拾得の絵が面飾りとして掛けてある。どれも大変すばらしい仏画である。本尊前の卓上には金襴をかけ、胡銅の花瓶があり、錦繍で飾られた机には真鍮の茶杓と火箸が立てられ、花瓶の花はあでやから美しく咲き、炉中の香は芬郁とした香りを漂よわせている。

 客用の胡床には豹の皮を敷き、主人の椅子は金紗がかかっている。所々の障子には色々な唐絵(中国伝説に基づいた彩色画)が飾られてある。香台には堆朱、堆香の香合を並べ、茶壷には栂尾・高尾の茶袋が詰められ、西側の廂の前には一対の飾り棚があって、種々の珍菓を積み、北壁の下には一双の屏風を立てて、さまざまな景品が用意されてある。

参会者が着席すると、亭主の息子が茶菓子を勧め、紅顔の少年が茶碗を皆に配る。

左手に湯瓶を提げ、右手で茶筅を振って、上座から順に茶を点てていく。

 このようにして、闘茶は展開したが、この日の茶会は極めてすばらしい企画だった。

 陽が傾き、茶会が終わったあとは、茶道具を片付けて、美肴を調えた酒宴となった。みんなの酔顔は紅葉のようで、動く姿は風に揺れる木々のようだった。やがて、歌や舞が一座の興を盛り上げ、笛や琴の演奏まであって、参加者一同は感激を極めた。このすばらしい遊宴はなかなか巧く説明できないほどであった。・・・・』

 挿絵は、喫茶往来の記述を下に、金閣や銀閣を下敷きにして描いたものです。金閣や銀閣は当時、このような茶亭として使われることがあったのだろうと推測されているのです。

 

喫茶の歴史
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